「医師の目指すべき姿勢とは?」水上治先生インタビュー最終回
こんにちは、
相武台脳神経外科です。
8月16日蝉の声が、にぎやかな
夏の日ですが、ほんのりと、
秋の香りも漂ってきております。
当院では、明日まで、
お盆休みにさせていただいております。
ご迷惑をおかけしますが、
よろしくお願いいたします。
さて、当院は、6月より本格的に、
保険外診療である、
超高濃度ビタミン点滴療法を
開始させていただいております。
そこで、
今回チャンネルS市民公開講座では、
補完医療の分野でパイオニア的な存在である
水上治先生をお招きしてお話をいただきました。
水上治先生につきましては、こちらから。
水上治先生とのお話は、今回5回目(最終回)となります。
初回の映像はこちら。「保険外診療の捉え方」
第2回目の映像はこちら。「補完医療が浸透しない理由」
第3回目の映像はこちら。 「そもそも医療とは?」
第4回目の映像はこちら。「医療は単なる手段である。」
今回第5回では、インタビュー最後の総括として、
医師として人間として大先輩である水上治先生から加藤へ
医師として目指すべき姿勢をアドバイスしていただいております。
医療を受ける、皆さんとしましても、
医療の舞台裏からの声はあまり聞かれたことがないと思いますので、
貴重な情報になるのではと思います。
なにかの、参考にしていただけましたら幸いです。
本ビデオ講座を視聴していただくことで、御理解いただける内容は下記となります。 下記の質問の回答あるいは、本ビデオ講座を視聴後の感想をコメント欄へ書き込んでいただけますと幸いです。
- 水上先生は病気を、どのようなチャンスと考えられているか?
- 水上先生は、患者さんが自力本願にならなくては、
最終的に病気を克服不可能と考えられている。その上で、西洋医学はどのような医療といっているか? - 現実として、日本の医師が患者さんの病気を治療する行動を選択する際に
考えてしまう、赤裸々な要素とは? - 医師は極限状態の中での、勤務を強いられることが多いが、
加藤はこのことに関してどのように感じているか? - 昔からの医師と患者さんの関係である、上から父親と子供のような関係「パターナリズム」から
水上先生はどのような医師と患者の関係性を目指されているか? - 水上先生は、医療とは患者さんのニーズを満たすためいわれるが、生死に関係するような、がん診療ではなく、
日々の生活習慣の診療では、どのような医師と患者の関係性が、必要と加藤は考えているか? - 医師が、教育者としての立場をとり、上から目線で患者さんに説明することが必要な際に、
そもそも医師のその言動の背景に何がなくては、いけないと加藤は考えているか? - 加藤は 医師として年齢的にも、人格的にも自分が低いレベルにあることを嘆いているが、
水上先生は、患者さんとの関係では、年齢や人格ではなく医師として何があればよいとアドバイスしているか?
最後まで、ありがとうございました。今後とも、チャンネルSよろしくお願いいたします。
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
ありがとうございます。
例えば、自分の体の声を聴いて自然治癒力に任せていきたい、と思っても
実際となると、わからないことばかりで、社会生活の上で病院にかかるしかなく、
自分の感覚より医師の指示通りにするしかなく・・ということの繰り返しになってしまいますね。
自分の感覚信じて生きるより、周囲に合わせた方が生きやすくなってきた気がします。
でも無責任な感じがして、納得はしてないのですけど。
とりとめなくなりました(汗)すいません。
aya様 コメント大変ありがとうございます。深くご自身に照らしあわせていただき感謝です。
「例えば、自分の体の声を聴いて自然治癒力に任せていきたい、と思っても
実際となると、わからないことばかりで、社会生活の上で病院にかかるしかなく、
自分の感覚より医師の指示通りにするしかなく・・」
自分の体の声を聞き続けると、少しずつ、自分の体の本当に欲する生活習慣に徐々に変化していきます。
自然に治っていくわけでなく、ご自身の感覚に素直になることで、
ご自身の生活習慣が変化し、体質も変化していくのです。
それは、素人ではなかなかわかりにくく、それをガイドするのが医師としての本当の役割と考えております。
さらにすぐに症状が良くなるわけではないので、体質がよくなるまで、
症状をコントロールするために使用するのが薬です。
薬は戦略的に使用することが必要です。それも医師としての役割です。
私は、絶えずお伝えしたいです。「体の声を聞き続ける」
「続ける」ということに注目してください。
これは、自分の感覚を信じることの正反対で、
今の感覚を信じるなという意味です。
当院へ来られる患者さんでご自身に肩こりがないと言われる方のほとんどは、肩がコチコチです。
感覚が低下してしまっています。
コンビニ弁当食べて美味しい。ファブリーズがいい匂い。マクドナルドが美味しい。
これら全て感覚がおかしくなっている状況です。
その状況を打破し、
人間本来の健康的な感覚へ持っていくためには、
今の感覚が違うかもしれないという謙虚な気持ちと、
継続して感覚を自分自身に問い続ける姿勢が重要です。
それをガイドするのも本来の医師の役割と考えます。
あるいは、健康コンサルタントという、
新たな職種が必要かもしれないと考える今日このごろです。
参考に 下記が 感覚を信じるな という内容の過去ブログ記事です。
感覚を信じるな。
貴重なご意見大変ありがとうございました。
日本は補完医療が遅れている。軽い病気のうちに気がついてあげることは、自分の体と対話しながら反省するいいチャンスになっていく。医者に頼む他力本願も必要だが、自力も必要。
患者さんのニーズ。患者のために医療はある。業界のためにあるのではない。困っている患者さんを助けるためにしているということを医療関係者は忘れないで接していかなくてはいけないと感じ取りました。
そして、最終的には、誠意を伝えることでどんな患者にも伝わることができると言葉を聞き、難しいことですが、心と心の対話を大切にしていきたいと感じました。
ビオレ様 絶えず初心にかえり日々仕事をしたいと思います。コメントありがとうございます。
出来れば早い内に自分の生き様を反省するには
病気は良いチャンスだというお言葉には
正直驚きました。
私自身も大きな病を経験しましたが、自分と向き合うと言うより
戸惑い恐れて病院と医師に頼り切っておりました。
それが、『自分と向き合うこと無しに病気は治せない』と仰られることに
目から鱗が落ちた気持ちです。
人はひたすら辛いことから逃げようとするものであり、
出来れば誰かにすがって助けてもらいたいと願うものだと思います。
自分の生き様を見直す、その重要性がどれだけ浸透しているか
本当に疑問であります。
みんみ様 ありがとうございます。まずは、自分自身からそのことを実感していきたいです。浸透しているかどうかは、自分自身にとっては大切なことでは、ないです。自分ができるかどうかを突きつめたいとおもいます。
患者に対して、自分と向き合う事をアドバイスすることが必要とのことですが
これまで経験してきた医療で、如何に今の病状を無くしていくか
薬と自分との関係を指摘された感じで
病気や愁訴に対して自分がどう向き合うのか、
そのような事を考えたきっかけはありませんでした。
現在医療従事者として考えると
患者様の為にどうアドバイス出来るのか、日々考えさせられます。
医者と患者は『人間として同等である』とのご意見に
深い感銘を受けました。
どうしても患者様は医者に対して絶対服従のように
余程強いご意志のある方以外は
医者の診察や治療に関して従う、指示を仰ぐ関係性だと思います。
『先生に対して緊張して上手く話せなかった』とのお話は良く耳にします。
それでは本来いけないのですね。
時間と患者様の数に忙殺されて、お一人お一人のお話に耳を傾けること
その方のご事情や病気になった背景まで推測するのは本当に困難です。
その関係性をどう改善出来るのか、大きな課題だと思いました。
みんみ様 ありがとうございます。関係性をよくするためにできること、それは、ズバリ、「それそれの人が身体との向き合い方に自分自身の哲学を持つ。」ことです。それ以外にありえません。そのようになれば、医療は手段だとしっかり認識できる。その結果、病院を医師を自分の哲学の元で「利用」しようというマインドになる。それだけだと思います。それぞれが自立したマインドをもつこと以外にありえません。医師が、優しく問いかけたから上手に話すことができた時点で、自分の行動が医師に左右されてしまっている自立のマインドではないです。奴隷マインドで医療を受けることは、病院や製薬会社にとっては、「美味しいお得意さん。」「美味しい奴隷」が増えることになり、ものすごく好都合ですが、そこには「愛」はうまれません。見せかけの、甘えがうまれ、依存状態が麻薬使用のようにひどくなっていきます。奴隷マインドは自分で自分の心を悪魔に売る行為なのです。
『医療は患者さんのためにある。医療機関の為に存在するのではない』
と仰られた言葉に大きく感動いたしました。
少しでも多くの苦しんでおられる患者様を救う、
特許や研究の為に存在するのではないことを
今更ながら痛感いたします。
SOSを発しておられる方を助ける為に医療は存在するのであって
そのために私達は精進しなくてはならないのですね。
時にご自分の考えに頑なな方もおられますが、
嫌がられても言わなければならない、そうお教え頂き感謝です。
みんみ様 いまの自分の能力で社会のためになることをきちんとしていきたいです。その上で、本当は自分は根本から間違っているかもしれないと振り返る謙虚さも持ちながら、、いつもありがとうございます。
普段の生活をされている人に対して、医師は教育者であるべき
そういった考えは初めて触れました。
医師は自分が体調を悪くした時にその症状を改善してくれる存在としか
認識していなかったので、ああ、そうなのだと痛感致しました。
しかしながら、医師のアドバイスに反発する方も事実おられ、
そこには明確な医療の関係性は薄れてしまう。
出来れば現代を生きるすべての人が
医師の教育的指導に耳を傾ける心の準備が出来ていて、
携わる医師にも明確な哲学が必要なのですね。
医療は、患者様に対する誠意と表情や言葉が大切で
心と心の会話である、とのお話に目が覚めました。
みんみ様 ありがとうございます。医療とは、をもう一度見直す時代にきているのかもしれません。
医療は心と心の対話・・・・・誠意を持っていれば伝わるという水上先生の言葉はとても心強かったです。毎日、毎回誠意を持って接している事が間違っていないと再認識したからです。トラブルがあるとしたら誠意か哲学が不足していた、あるいは伝わっていなかった再確認するべきポイントが明確になりました。
源流様 ありがとうございます。誠意大切ですね。