一番の大罪は騙されること。
本質を実感できていない状態、
自分の分が実感できていない状態、
物事の根本が理解できていない状態、
つまり自分の意識が、覚めていない状態か
隙がある状態なのです。
本質を感じて生きていれば、
地に足つけて生きていれば、騙されることはない。
本質さえ実感することができれば、ぶれない。
頭で、得ていく知識は、その本質を裏付ける役割、武器になっていく。
知識があるかないかで、騙される訳ではないと思います。
「世の中には、表に出にくい利権団体が多くはびこり、知らず知らずのうちに、私達は騙されて搾取されてしまっている。」と見えない不安をあおる人がいますが、そのような見えないものを疑い出したら、ますます不安になり、どのように生きていけばよいか分からなくなります。
騙される自分が悪いと腹をくくり、さあ、どのように生きるか、真剣に考えればよいのであります。
先日、いつもお世話になっている方に、「最近健康情報が多すぎて、なにを信じたら良いのかわからない。このサプリがよいと思って買ったら、結局、騙されているだけかもしれないし、、。」などと、心もとない相談を受けましたが、まさに思考の方向性が、騙される方向へいってしまっているのです。
地に足つけて冷静に、人間の健康とはなにか、普通に考えれば、簡単にわかることです。
結論を言ってしまえば、このブログでは何回も触れてはいますが、
すこし考えれば、人間が健康の状態とは、自然と調和できている状態である。との結論に、たどり着くことができます。
その結論に辿りつけてしまえば、しめたもので、それからの、思考が芋づる式にでてきます。では、どのように調和していくか、一番自分に近い自然はなにか?
それは、自分の肉体であり感覚です。
それが本来あるべき姿はどのような姿か?
少しずつ質問していく中で、自分の感覚が非常に鈍化していることに気がついてきます。
そして、少しずつ感覚を聴き続けてあげることで研ぎ澄まされれてくることがわかります。そのなかで、少しずつ自分の肉体、感覚が自然の波長を取り戻してくるのです。
その方向性がわかってしまえば、いままでに、我々人類が築き上げた科学、医学、はとても叡智の塊であり、非常に心強い武器であることがわかるでしょう。
また、その方向性がわかれば、自分が必要なサプリメントやあるいは、食材は、自然に感覚が教えてくれます。
川の下流にあくせくするのではなく、絶えず上流を見つめる姿勢が大切です。
現在、世界中が混沌として、各国のパワーバランスが乱れ、いわば戦国時代の様相を呈してきている状況です。そのような状況において特にこの考えは必要と考えます。
人それぞれ性格の特徴はもちろんあります。国民全体でみてもその傾向がでることがあります。歴史を紐解くと、我々日本人は、表面上は、騙されやすい国民かもしれません。それは、長所との表裏一体でもありますが、その特徴を私達日本人は自覚することは必要でしょう。
騙されることは罪だと自分の中で少しずつ考えていたとき、たまたまNHKのテレビ番組で映画監督伊丹万作の文章が紹介されていました。
日本を戦争に導いたと言われるA級戦犯の人々に戦争の責任を押し付けようとする、戦後の日本の雰囲気のなか、伊丹万作監督は、「騙された日本国民が悪い。」ときっぱりと、明言されています。勇気がある言動であるし、現代の日本人である私も心して、読みたい言葉と痛感しました。
以下、中略を交え引用致します。
敗戦後の日本人が、「このような悲劇を起こさないために、真剣に反省しよう。」
と誓った反省は、現代の日本に生かされているでしょうか?
全文のリンクは下記に貼らせていただきます。
だまされたもの必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、私はさらに進んで、「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。
だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からくるのである。
中略
また、もう一つ別の見方から考えると、いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとしたら今度のような戦争は成り立たなかつたにちがいないのである。
つまりだますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起らないということになると、戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。
そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである。
そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。
それは少なくとも個人の尊厳の冒涜ぼうとく、すなわち自我の放棄であり人間性への裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚である。ひいては国民大衆、すなわち被支配階級全体に対する不忠である。
我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかしいままで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。
「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力がなければ人間が進歩するわけはない。この意味から戦犯者の追求ということもむろん重要ではあるが、それ以上に現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱せいじやくな自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。
(『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)
以上引用。(斜め太字強調は加藤による。)
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
世の中に氾濫している情報を全て鵜呑みにするのではなく、疑ってみることも必要だと思いました。
A様 ありがとうございます。 自分で考えることが 奴隷マインドからの脱却のポイントですね。私達は、何かと奴隷マインドに陥りやすいです。潜在意識は、奴隷状態好きです。ありがとうございます。
本質を感じて生きていれば、
地に足つけて生きていれば、騙されることはない。
このお言葉に正直怖気づきました。
生きていて明日どうなるか分からない状況で
未知の状態に置かれた時、真実そのものというより
自分の置かれている場所の意味や位置すら分からなくなってしまう
自分がいるからです。
現在の私は必死に落ち着くよう自分に言い聞かせて
目の前の現状を分析し受け止めようとしか出来ないからです。
それでもそのうちに本質の方から歩み寄って来てくれている感覚があります。
みんみ様 ありがとうございます。自分の思い込みを外すことは、非常に難しい行為だと思います。それが可能な人だけが、不安定を感じ、恐怖を感じます。人間が奴隷状態から脱却する第一歩目を踏み出されたみんみ様を心から祝福いたします。
『人間が健康の状態とは、自然と調和できている状態である。
どのように調和していくか、一番自分に近い自然はなにか?
それは、自分の肉体であり感覚です。』
その状態に気が付くことは、情報社会に生きている、否、生かされている感覚の
私達にとって非常に獲得しづらく、また簡単にして困難な本質だと思います。
教科書どおりに教えられ、自己実現より社会の枠の中に協調するべく教育されてきて
それが正しい、誰かに教えてもらうことが一番手っ取り早いと躾けられてしまっているからです。
自らで答えを探し出して、それを実現または実感する達成感や幸福感を
もっと開眼すべきですね。
みんみ様 ありがとうございます。しつけられていることから抜け出すことは非常に難しいですね。
伊丹万作監督が断言された
『まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、
だまされるような脆弱せいじやくな自分というものを解剖し、分析し、
徹底的に自己を改造する努力を始めることである。』
これは正に日本に必要な真実だと痛感いたします。
ご指摘のとおり、日本は自力で自らを高めて来た民族ではなく、
海外からの接触により文明を変化させて来た民族です。
ジャンヌダルクのような、小さな力が大衆を目覚めさせた訳でもなく、
いつの時代も我が国は強力な指導者に従いそれを求めて来た。
”脆弱な自己を徹底的に改善する努力”をどれだけの人が実現したいと
感じているか。
実は簡単な”己の身体を感じ、その声を聴く”というメッセージは
とても貴重で重要なことだと痛感いたしました。
みんみ様ありがとうございます。自分自身を考えることも日本全体を考えることも通じている部分を感じました。貴重な気付きありがとうございました。
知識があるかないかではなく、本質さえ感じていきていれば騙されない,とのお言葉が印象に残りました。
現実的には、いろいろな情報に流されやすく、多くの人が良しとする意見に影響をうける傾向にあると思います。
学問的なことではなく、自然と調和出来ている状態かどうかを念頭に置き、
ぶれない様に、自分への問いかけを心がけて行きたいと思います。
他人に騙される責任はすべて自分にある、と覚悟を決めることから今までとは違う一歩が始まると思います。
恐ろしい事は騙されている事にも気づかず流れに身を任せている状況だと思います。
りんりん様 ありがとうございます。覚悟を決める、腹をくくるところから 地に足つけた 人生が歩める気がしました。とても勉強になるコメントありがとうございます。
知識があるかないかで騙されるわけではないのですね。
本質を感じ取ることができないから騙されてしまうんだと学びました。騙されることもすべて他人のせいではなく自己責任だということを心において行動していきたいと思いました。
自分(もしくは他人)が立てた仮説の結果を検証してみる時、自分の肉体、心の感覚を研ぎ澄ませる。
少し前までは、感覚よりも思考に頼りがちでしたが、あまり良い結果が得られませんでした。
自分に必要なこと、重要なことは何か、感覚を大事にして行きたいです。
一番の大罪は騙されること…
今イスラム国に騙されテロを起こしている人達は正にその言葉が当てはまるのではないでしょうか。自分のもやもやした気持ちを人の性だと決めつけ、テロこそ正義と歪んだ思想を植え付けられる。
どのような状況でも自分自身と向き合い、平常心でいられるよう心身共に整える事が大切だと感じました。
さとも様 ありがとうございます。おっしゃるように、だまされないように自分のすきをつくらないようにしたいです。
地に足がついてなくて、ふわふわしていると、そこに漬け込まれ、あやまった判断をしてしまうことになってしまうと思います。自分が進むべき方向が明確であるならば、騙されることはないだろうし、周りからみたら、騙されていると思われていたとしても、それが自分にとって幸せであるならば、それは騙されたということではないのだと思います。騙されることなく生きるために、まず自分の芯を見極めてぶれない生き方をしていきたい、そう思いました。