それぞれのがん奮闘記:30代男性 Aさん(これまでの自己変化)第2回
高濃度ビタミン点滴を、がん患者さんに
当院で、提供させていただくようになり、
二年余り経過いたします。
そもそも、当院の存在理由は、
体からのメッセージを
通して、体との向き合い方を
お伝えしていくということにあります。
もちろん、がん患者さんにおいて、
治療が功を奏することも
逆の場合もあるとは、思いますが、
いずれにしても、病気という体験を通して、
ご本人が「生きていてよかった。」と思える状態に、
なるお手伝いができれば、
当院の役割りを果たすことができたのではないかと
考えます。
もちろん科学的に、
治療効果を評価するという医師としての姿勢も忘れずに、
当診療所として役割りを築きあげていきたいです。
その意味で高濃度ビタミン点滴を開始して、
二年あまりにおいて、少しずつ、
患者さんからの振り返りのレポートもでてきております。
患者さんご自身からのレポートというものは、
実体験に基いており非常に貴重なレポートになり得ますし、
現時点で、重い病気を患っている方に
とても参考になると思いますので、
すこしずつ、このブログ上にあげさせていただきます。
(注意、医学的には、一人の患者さんに効果があった
治療法は他の患者さんにも効果があるということには、なりえません。
その点は、十分に注意され、最終的な、
治療法の選択の参考にされていただけましたら幸いです。)
以下 Aさんの文章転載
前回までの内容は、こちら。
・食事
まず高血糖である和洋菓子、リーキーガット症候群で腸内環境を悪くする小麦を含む食品を食べることをやめて野菜を多く取ることにした。これまでの帰宅後の食事は、白米、乾燥わかめとお湯に溶いた味噌汁。
おかずは、できる限り和総菜を選んでいたがスーパーの添加物入り加工食品。今思うと働き盛りがこのような食事では、極度の高血糖を生み、十分な栄養を摂取できず免疫低下するのも当たりまえな状況を自分自身で生み出していた。
知人から重ね煮という野菜類を重ねて蒸して食べる方法は、冷蔵保存できいろいろな野菜が摂れるので一人暮らしで食事を作る時間がない私にとってとて も合っている方法だった。お菓子なし(でも極たまに食べる)、
ご飯ほどほど、野菜たっぷりと六大栄養素とまごわやさしいに気をかけ、アマニ油、シソ、えごま油、酵素飲料を摂りしばらくすると体に変化が出てきた。それまで手の指に慢性的にできていた水泡性湿疹ができなくなったのである。
その度にステロイド軟膏を付けていた。2015年に帯状疱疹で抗菌薬のバラシクロビルが合わず副作用で全身薬疹がでた。
このときステロイド軟膏と飲み薬を服用したがにきびができた。この原因は、ステロイド剤を塗ったことで皮膚の免疫低下を起こしニキビ菌が増殖したためである。塗らなくなったら自然となおった。
また便が固形でなくなんかずっと軟便だったがバナナ状になった。不思議だった 。便の状態は、その日や前日食べたもので変わるが以前より回数も増え、排泄物を出すという意味でいいと感じている。お菓子や総菜は、小麦粉が入っておりこれはグルテンというたんぱく質が腸内壁につき剥がれおちたとき腸内を荒らしてしまう。たまには食べるのもいいと思って天ぷら、
そば、パンを食べている。
がん細胞は、糖質摂取能力が高いと言われており極力糖質摂取を控え、六大栄養素とまごわやさしいを気にしてその日に体がほしい食材、栄養をとるようにしている。ただし極端な栄養と糖質制限は、体に悪影響となる。
自分も2016年2月まで糖質40~60gにし、動物性たんぱく質を取らないようにしていたところ、突然危機感を感じた。ある程度白米は食べ、体の組織をつく るたんぱく質(鶏肉、魚、大豆食品)を取るようにしたところこれまで調子は良い。
小麦類の食材を食べると便の嵩が増える。小麦を食べた時は、野菜を多く取り一緒に出すようにしている。
以上転載
来月に続く、、
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
口にした食べ物から体が(体質が)作られるという、とても良い例でした。
この患者さんもよく勉強され、素晴らしいと思いました。
私は前にマクロビオティックを試していたことがありますが、正直体調が良くなったとは思えませんでした。
それよりも、似てはいますがおばあちゃんが知らないものは使わない、そしてこの患者さんも言っていた“まごわやさしい”を取り入れること、要するに昔ながらの日本食の様式でいいのだと気づきました。
体調もいいと思います。忙しいと外食や買ってきたもので済ましてしまいがちですが、たまにはそんなこともある。
極端な食事制限を課するのではなく、これを基本とすることが大切で、正しいと分かっていればいいのだと思っています。