その先には愛がある。
 心からやりたいと思うことはなんですか?
 それを「やりたい」と思うのはなぜでしょうか?
 自分の欲求をとことんまで追求すれば、
 皆、同じところに行き着きます。
 「自分は自分のことを愛している。そしてそれと同じくらい、皆のことも愛している。」
 ということに。
 その性質は、天とか神様が作ったもの。
 天とか神様というのは、もともと愛が好きなんですね。
       引用:覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰P142

今晩は、
きょう一日穏やかな日を過ごすことができました。
体調良く、平和に過ごせることが大変うれしいです。

昨日3月15日土曜日
当院の送別会を行いました。
職員の成長は、私の成長。
内輪ながら、
スタッフと私の関係性は、
私と患者さんとの関係性につながるところがありますので、
本日は、
昨日の送別されたスタッフについて少し書かせてください。

昨日送別されたスタッフAさんとの出会いは2年ほど前。
大学を卒業したばかりで、
やりたいことが見つからず、
相模原市の就職支援事業で当院へ紹介されてきました。
医療関係者ではなく、
また新卒ということもあり、
責任重大ながら手探りなスタートでした。

そのAさんとの関係性のなかで、
私自身当時、心に決めたことがありました。

Aさんに対しての選択基準を全て、
本当の意味でのAさんのためになる選択をしていこう。

私自身も、真剣勝負でした。
まずは、一般的な社会常識や、
仕事を少しずつ覚えてもらい、
少しずつ、心理学、
パソコンソフトなどの院外の研修なども出席してもらいました。
人前で話すことが苦手のため、
毎朝、朝礼で司会を担当してもらいました。

Aさんは、
まるでサラサラ流れる水のような、
性格の持ち主で、
どの場にいても、違和感なく、
様々なスタッフの調整能力にすぐれ
徐々にクリニック内の信用を集めていきました。
患者さんからも人気者でした。

ただ、あまり自己主張のないAさんは、
いままで、自分の気持ちをしっかりと実感し、
他人に伝えるのが難しく、
Aさんすら自分が何をしたいのかわからない状態でした。
私は、ここで働くことがAさんにとって
本当に望んでいることなのか?
たえず、自問する日々でありました。

そして、今振り返れば、
何十年と厚いバリアの様なものに
覆われてしまっていた
彼女の本当の気持ちを見つけていく作業を
二人でしてきたのではないかと感じます。

人前に出ることや、
新しいことをすることを極端に怖がるAさんに、
手をかえ品をかえ、少しずつ、
彼女が考える安全領域を広げていきました。
そして、
医療事務の勉強のため、
本人の勉強したいとの希望もあり、
それまでのリハビリ助手の仕事から
受付業務を任せるようになりました。
医療事務業務は、非常に社会性を試される場で、
一つ一つの業務の緊張感が、とても高いのです。

さらに、専門的な能力が要求されるため、
先輩からどのように学ぶか、
先輩との関係性も新しい壁でした。
最初は、少しずつ順調に覚えていましたが、
受付業務をはじめて数ヶ月、
集中力の欠いたミスが続きました。
そのミスに対して、どれだけ重大なミスだったか、
先輩の認識と本人の認識にズレが生じてきていました。
ミスは、初心者にはつきものです。
ただそのミスが、向上心からくるものなのか、
仕事に気持ちが入っていないことからくるミスなのか?
能力のあるAさんの場合は、
私から見ると一目瞭然でした。

心を鬼にして彼女に問いました。

医療事務の仕事を学ぶ気があるのか?
そもそも心からやりたい仕事と今の仕事は通じているのか?

私は、感じました。
彼女には、なにか、
別に本当に、心を動かされるものがある。
それが少しずつ浮き彫りにされてきている。

結局、彼女のなかで、もがき続け、
出した結論は、
捨てきれなかった夢への挑戦をすることでした。

ある楽団の活動を本業として
始めることでした。

それを聞いた時は、
私自身、本当につらい気持ちでした。
喪失感でいっぱいになりました。
でも、この、選択は、Aさんが初めて、
自分で出した 積極的な人生の選択です。

クリニックのスタッフは、
みんなAさんのことが大好きなので、
みんなも悲しませてしまうが、
どんなにスタッフから怒られようが、
Aさんの選択を応援しようと心に誓いました。

あるスタッフは、送別会で泣きながら、
「なあなあの関係でもいいから、
働いてもらえばいいじゃないですか?
どうして引き止めないのですか?」
と私に訴えました。

「なあなあ」の関係性は、
腐った関係性です。
そこには、異臭が放たれるだけです。

今日という日、そして
来院いただける患者さん一人一人に
一期一会の真剣勝負をしてこそ、
本質を感じることができるとの哲学で
働いている以上、
スタッフとの関係性に、
「なあなあ」はないです。

文頭は超訳 吉田松陰 覚悟の磨き方からの引用です。
以下引用

その先には愛がある。
心からやりたいと思うことはなんですか?
それを「やりたい」と思うのはなぜでしょうか?
自分の欲求をとことんまで追求すれば、
皆、同じところに行き着きます。
「自分は自分のことを愛している。そしてそれと同じくらい、皆のことも愛している。」
ということに。
その性質は、天とか神様が作ったもの。
天とか神様というのは、もともと愛が好きなんですね。
以上引用:覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰P142

結局、
Aさんが、
自分の本音で人生を選択してくれることができれば、
(大変な道のりにはなると思いますが、)
その先には、「愛」があります。
「なあなあ」の先には「愛」はありません。

私も、
「なあなあ」にならず、
絶えず毎日真剣勝負を繰り返すことで、
「愛の実践」に近づけると、信じています。

私の本当にやりたいことも
Aさんの本当にやりたいことも、
お互い真剣に生きれば、
結局は同じなのです。
別々ではありません。

Aさん、2年間お疲れ様でした。
そして、大きな気づきありがとう!
クリニックスタッフみんなで応援しています!
Aさんの入職当時の文章がありましたので、
すこし懐かしい気持ちになりながら、ご紹介させてください。
以下 Aさんの文章転載
私が相武台脳神経外科と出会ったのは大学卒業後、
就職支援事業で研修をしていながら就活していたときでした。
まだ先生が新しく変わられたばかりの頃でしたが、
ブログやホームページで少しずつクリニックの中身をかじり、
事前に先生と面会していた方から人となりを知り、
自分で自分の健康に責任を持つという理念に知ったのです。
一番に面白いなと思ったのはその理念に従って、
いずれ病院を必要としなくなるような地域にしていきたいとあったこと。
患者さんが来てこその病院なのに真逆のことを言っているなぁ、
これは一体、どんなクリニックなのだろう。
知ってみたい。とっかかりはこんなささいなことでした。
いざ面接に挑んだ結果、「では試しに半年アルバイトから始めてみましょうか」
今考えてみれば結構長い試用期間だったなとも思いますが、
そのときは腰を据えて学ぶことができるだろうと頷きました。
そして何よりその頷きをなめらかにしたのは先生のこんな一言です。
「僕も病院を出て社会に出るのは初めてですから、1年目同士がんばりましょう」
よし、がんばるぞ。
自然とそんな風に思えて、私の初めてのクリニック勤めが始まりました。
カルテの流れやクリニック全体の雰囲気を感じやすく、
また、患者さんに伝えていきたいことを実際に実施する。
まず私が配置されたのはそんなリハビリ室でした。
一番の若年でしたが周りの先輩にたくさん手助けしてもらって、
どうにかこうにか仕事を覚えていきます。
社会の常識、クリニックの常識、仕事の常識。
バイトのときは基本的なことをひたすらつめこんでいました。
それでもその頃からいずれは正社員として室長になってもらう、
と伝えられていました。
バイトとはいえ、すでに先の責任は重大です。
難しいなと思ったのは、システム作りです。
まだ新しく生まれ変わったばかりのクリニックでは、
新しい仕事があり、その都度新しい知識や方法が必要でした。
一人で考えていても新人にできることは限界があります。
いろんな人に相談しながらみんなで新しいことを作り上げていく。
これがまた大変ですが、やってみると面白い。
まだまだ自分のことで手一杯な時期でしたが、
すでに色々な物に目を向けなければならないという準備が
できあがっていました。

以上転載

本日も長い文章読んでいただき大変ありがとうございました。
Blue sky and paper plane

 

 

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