涙をくれたもの、、 研修医時代の詩集より 10年越しのメッセージ
なみだをくれたもの
いきどまりを宣告されたその日から
僕には手の届かないところへ
僕には見えない道を
駆け出していくようだった
あなたとのおつき合いは約2週間
たとえ、おなかが
漏れ出した
赤いもので満たされていようとも
毎晩毎晩息ができずに苦しもうと
僕の目からは涙などでなかった
あなたはそんな僕に一瞥もくれずに
駆けて
いってしまった
僕は
あなたの
真っ直ぐな一本線の
心電図を眺め、当然のように
涙などでなかった
ふいに
旦那さんのてらいのないことば
石のような心に突き刺さる
長い間付き合ってくれてありがとうな
はげしく涙がつきあげた
facebookのコメント欄へ コメントしていただいた方が、研修医時代産婦人科病棟でお世話になった方で、フラッシュバックのように産婦人科研修医時代の一場面がよみがえってきました。
あれから、何百人という、お別れの場面に立ち会うことになるのですが、その当時は、自分の弱い心を隠して強い自分でいることに、必死でした。
末期がんにおかされ、腹水の量がどんどんおおくなり、毎日外から腹水を抜いているにも関わらず、息することも苦しく、それでも賢明に病気と闘って研修医の私とも、笑顔で話したりしていた患者さんでいた。
しかし、先輩医師から いよいよ厳しい 状態だということを告げられると、
急に 私から遠い存在になったかのように、あまり話もされなくなりました。
毎日毎日苦しんでいる姿をみて 私自身自分の無力感に苛まされ、
自分が、置いてきぼりにされるような、感じで駆け足で 病状が悪くなっていかれました。
そして最期 お別れの瞬間、
自分でも現実が飲み込めず、、
医者なんだから、動揺してはだめだ!
言い聞かせる 私の心の
よろいを 一瞬ではいでしまうような
旦那さんの 一言でした。
10年経っても忘れません。
共通の志のもと、切磋琢磨しともに成長するチームメート随時募集中。
(相武台脳神経外科の情報をLINEからも配信しております。)
備考 当院ハイパーサーミア
がん治療にお悩みを持つ方は多くいらっしゃると思います。
当院ではそんな患者さんへ無理せず続けられるがん治療を
提供したくハイパーサーミアを導入しております。
悪性腫瘍の患者さんにおいて 「ハイパーサーミア治療をしない理由」が思いつかないということです。 ひとまず、がんに対して どんな治療をされていても、どんな考え方をしていてもそれに対して邪魔をしないし、リスクがかなり低い、保険診療でも可能、命のリスクのさらされている場合は、スマートに治療しようと考えずにリスクが低いものに関しては、ひとまずチャレンジしてみるという姿勢もサバイバルには大切ではないかと思います。
まずは当院へご相談ください。
料金表
ハイパーサーミア料金表
当院では保険診療で実施できるのは、1クール2ヶ月間で8回、最大3クールまでとなります。
それ以降は基本的には自由診療となり全額自己負担となりますのでご了承ください。
<保険診療での料金>
治療範囲 |
保健点数 |
自己負担割合 3割 |
自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 |
9,000点 |
27,000円 |
9,000円 |
身体の表面に近い臓器 |
6,000点 |
18,000円 |
6,000円 |
<自由診療での料金>
ハイパーサーミアのみ
1回券 |
25000円+税 |
5回券 |
126500円(1回分23000円+税) |
10回券 |
220000円(1回分20000円+税) |
加藤先生、 こちらにブログを読ませていただき、先日学校で小児の終末期の授業をしてくれたナースの話を思い出しました。そのナースは、“ナースだから泣いてはいけない、強くなくてはいけないと思うかもしれませんが、私は家族と一緒に泣きます。人間だから…。”と言っていました。私はこの、“人間だから”という言葉に心をうたれました。加藤先生のお話と通じる部分を感じます。
とても大切なことを教えて頂き、有り難うございます。
ナースのヒヨコ様 ありがとうございます。治療者としてまず心得なければいけないことは、患者さんに巻き込まれないことをたえず意識しなければいけないと思いました。巻き込まれると、自分がやんでしまう。自分は神ではない。人間として、職業としてできることを冷静に考えなければいけないと思います。係る全ての患者さんに、心を同調させてしまうことができるとおもっているほど私自身は思い上がってはいません。まず、自分の分を考えその上で病んでいる方に、できる最大限のことを提供する。その謙虚さがなかれば、結局自分が病人になってしまう。これは、治療者として心得なければいけない、最初のことだといまになって痛感しています。
最期お別れの瞬間は本当に現実を飲み込めませんが、自分がしっかりして対応しなければいけないと、何度も涙をこらえた思い出を思い出しました。
授業の中で、医療者の立場で死と向き合い、目の前で一つの命が消えてしまったとき、あなたは泣きますか?と聞かれました。私はとても悲しく、もっと何かが出来たのではと思うが、一秒でも早くご家族のもとに帰って頂けるよう、丁寧なエンゼルケアをしたいです。と答えました。
その状況にならないと出来るかは分かりませんが、自分はどのような役割なのかを絶えず考えながら、いきたいなぁと思いました。
医師も患者さんとともに病と闘っているようなものかもしれませんが、医師である前に1人の人間。涙を流すことがいけないこととは思いませんが、一緒になってしまってはいけないのですね。
実体験から、悲しいときや誰かを亡くした時は、後からでも、涙を流しておいた方がいいと思うようになりました。
ひとつひとつのお別れが医師や看護師の心に刻まれていく・・・・
患者様の様子から生きる可能性が少しでも残されているという希望があるということが大切だと感じました。今は西洋医学以外の治療も多様化してきました。その存在は患者様の希望として重要な存在価値はあると感じました。
源流様 ありがとうございます。「希望」という言葉はすばらしいですね。