桜の花は散ってこそ、桜。
医師が開業するとき、多いケースは、
勤務医として、実績を積んで、
一線を退くものの今までの
自分の患者さんの経過をみるために開業する場合。
または、親族が、病院を経営しており、
その、病院を引き継ぐための場合。
などがありますが、私は、どちらでもありません。
ただ、想い、理念が 先行し、
その理念を、実践するために開業しました。
そのため、実績も、人脈もほとんどありません。
ただ、私は、そのことをマイナスには考えておりません。
理念:「体の声を聴き続けるそうすれば健康への道が拓ける。」
西洋医学の医師で、
そのメッセージを前面に出して、
患者さんと向き合ってきた医師は、
私の知る限り、歴史上いません。
いままで、歴史上なかったことを、
「やり続けよう。」と決断したのです。
その決断のなかで、
一番、障害になる事があります。
それは、今までの常識、しがらみです。
「そんなの、できるわけない。」
「非常識だ。」「治療になっていない。」
いままでの、常識 つまり枠組みのなかへ、
引き戻そうとする、地球の引力よりも強い、
「力」です。
その引力を、増大させるのが、
自分の「実績」、「人脈」です。
いま、その「地球の引力」から
脱出しようしている私にとって、
自分の実績、人脈がないことは、
一つの可能性でした。
開業して4年、ひたすら、
理念に沿うことを厳しく意識し、
少しずつクリニックの軌道ができつつあります。
道なき道をすすむため、試行錯誤の連続です。
その、ほとんどは、「違う!違う!違う!」です。
理念にあっていない、自分を、
厳しく削ぎ落すことに、日々妥協しません。
自分にとって、削ぎ落とす作業は辛い作業ではなく、
実は、未来に向かってワクワクする作業なのです。
なぜなら、
私は、その先に、人間の無限の可能性を感じているからです。
ただ、しかし、問題は、
感覚ではお伝えする事ができても、
言葉で、ストーリーとして具体的にまだ、
私に、関わっていただける方へ
指し示してあげられない部分があります。
未来が見えない中で、
毎日「違う!違う!」とスタッフに対して言わなくては、
いけない場面もあります。
そんな状況でも、
いままで、ついてきてくれているスタッフには、
非常な感謝の念に堪えません。
そのようなスタッフが、この異動の時期、
当院を離れなければいけなくなった時、
実際には、喪失感はとても大きいものがあります。
私自身、感情、心という物には、
階層があると考えるのですが、
思い入れの強いスタッフにかぎって、
別れの段になって、
表面上は腹立たしい気持ちになったり、
ネガティブな感情が出たりしますが、
冷静に考えると、信頼の裏返しかもしれません。
信頼とともに、
実は、
執着してしまっていることも確かです。
しかし、自分が執着している物や、人ほど、
きちんと分かれる事ができれば、
それは、自分の一番の成長になるし、
文頭に話した、「一段階、引力から脱出」できた。
ことになるのだと思います。
今回、転勤される看護師さんはまだ、若いので、
当院の向かっている、方向の 本当の「意味」というのは、
もちろん分からないでしょう。
ただ、
50年後でも、ふと当院のことを思い出したとき、
私から、彼女に、話していた内容が、結びつき、
大きな、「気づき」をもたらす事ができたとき、
この当院での2年4ヶ月は宝物となると思います。
その時に、また、声をかけていただけたら、
それ以上のよろこびはありません。
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
私は患者として先生の話を聞いた時、自分自身の事なのに本当に体の声を聴いてなかった!と気が付きました。
自分の体の事を他人である先生の方が良くわかっているというのは不思議な感覚でした。本当は無理している事は薄々感じていましたが、やむを得ない状況でした。
でも先生にわかってもらえたという事だけで、救われた気持ちでしたし、家族にも疲れたという正直な気持ちを伝えられるようになりました。
そして体の声に耳を傾けて、指導通り肩回し、ゆびもみを実践した所、症状がほぼ消失し、多忙な時だけ症状が少し出る程度です。まさに自分自身の体で理念を体感したのです。
その経験から私は自信を持って皆様にお伝えしていきたいです。
しげとも様 ありがとうございます。解決策やお宝は本当に身近にあって通常は気がつかないし、あるっていっても身近すぎてわからないことがおおいですね。単純に気持ちをニュートラルにして、アドバイスを聞いていただき本当に感謝します。
加藤先生の理念には、感心すると共に大いに応援致します。
私は現在73才のおじんですが、車での送迎のボランティアをしています。障碍者の方やお年寄りの病気の方を病院ー自宅へ送迎しています。車中、こちらから話しかけ、悩みや愚痴等を聞いてあげ、「目は前にしかついていませんよ、前を向いて日々前向きに過ごして下さい」と、励ましの言葉を送っています。すると車から降りられるときは、なんとなく明るい表情になっておられるようで、こちらもうれしくなります。
yamazuki yarou様 ありがとうございます。大変心強いです。yamazukiさんの明るさが伝播してすごいですね。
信念を貫くには覚悟も障害もありますね。
共に信念を突き進み、分かち合い共に時間と経験を共有した
仲間が新しい旅立ちをする時、
淋しさと喪失感に近い想いが沸き上がります。
私が共に仕事をさせて頂いた時間は僅かですが
やはり喪失感は否めません。
しかしながら、また新たな道が、出会いという化学変化が
進化させてくれることを信じたいです。
みんみ様 ありがとうございます。前向きな捉え方勉強になります。
人生の中で誰かと同じ場所で同じ目的を持って共有した時間は、長くても短くても、宝になることと思います。
「今までの常識、しがらみ」
窮屈なようでいて、常識やしがらみに囚われている方が楽なのではないでしょうか?
年齢や立場でその常識も変わりますし、それを外れた所から様々な良いアイデアが生まれていると思います。
「感情、心には階層がある」
人との関わりの中では、色々な感情が沸き起こります。
相手に期待してる分、自分の思い通りにならないと裏切られたような腹立たしい気持ちになることもあるでしょう。
そんな出来事も、相手の立場になってみたり、視点を変えてみると、違った感じを受けるかもしれません。
私自身、相手を信頼しているけど、期待し過ぎないように気を付けています。
身体の声を聞き続けるということは、日頃やっていそうで、実はちゃんと向きあえていなかったことに気づけました。自分の身体と向き合い、大切にしていきたいです。
すまいる様 ありがとうございます。「きがつく」という体験はとても自分の世界を広げてくれると思います。
道なき道をゆくということには、大変な努力や苦難を伴うものです。
感覚を伝えるということも、それを言葉にすることも、とても難しいと日々感じます。
しかし、それを正しく伝える努力を惜しんではならないと、試行錯誤を繰り返してでも続けていく強い意志が必要であると思いました。
理念を実行するために開業された…
なかなか 思いがあっても 実行するのは、とても勇気がいることだと思います。
また精神的にも強くないと むずかしいのではないのかなぁと思います。
本当に凄いことだと思います。
先日何気なくテレビのニュースをみていたら…
インドネシアの開業医の方が、お金が払えない患者さんに
資源ゴミを持ってきたら 月二回は無料で医療を受けられる取り組みをしている…というニュースをみました。
インドネシアでは、貧苦の差があり 貧しい方が必要な時に 適切な医療が受けれず亡くなる方が今でもいるそうです。
また、ゴミの分別が出来ておらず、ゴミが溢れかえっていて処理しきれない問題もあるそうです。
その二つを解決できる 秘策…となっているそうです。
その医師が何故そんなことを始めたか?
と言うと お金がなく医療を受ける事が出来ず亡くなってしまった子供さんを目の当たりにしてしまったから…
と 言っておりました。
上記の取り組みが、幼稚園等にも広がり資源ゴミを持ってきたら授業を半額で受ける事ができるようにもなっているそうです。
テレビでは、良いことだらけをグロースアップされますが、新しい取り組みをしていくのは 口では語りきれない程大変な事が多々あったのではないかと思いますし 今後も色々な問題も出て来ると思います。
一つの取り組みが、良い方向に広がっていくことは とても良いことだと思います。
先生の理念が、徐々に広がっていくと 心も 体も 生活も シンプルで イキイキと過ごせる人が増えていくようになるかもしれません。
決めたことをやり続けることは精神的にも体力的にも大変なことだと思いました。今は本当の意味というのをわかっていなくても、何年か後に「気づき」となってくるのは、楽しみだなと感じました。
人生で人が人と知り合える機会は、実際にはそれほど多くはないと思います。
まして共有の場所で、2~3年もの月日を過ごした仲間との別れともなれば、
執着を持たずにいられるはずはありません。ごく当たり前のことだと思います。
経営者と言うお立場がら、これからも多くの別れを繰り返さなければならないことは
必至だと思いますが、このクリニックで得られた経験を糧に、
皆さん大きく羽ばたいて行かれるに違いないと思います。
今までの常識、枠組みに引き戻そうとする力。それにも負けないモチベーション。モチベーションを持ち続けることができるのは当たり前の事ではない気がしています。そのような機会を得たことに感謝の念を感じる今日この頃です。
桜の花が咲く時期は、出会いと別れがつきものです。今まで一緒に働いてた同僚が決断をし、新しい道を選ぶことを決めたとき、寂しくもあり、喪失感があるのも確かです。変わること、変わっていくことはお互い、とても大変でエネルギーも必要です。ですが、それにより新しい自分を発見したり、新しい考えを見つけることができたり。マイナスなことよりもさらにプラスのことが起こるはずです。どんな別れでもその時は寂しいものですが、それをマイナスにとらえずに、さらにプラスになるような考え方をしていきたいと思いました。