「ふるえ」に挑む脳神経外科医。ニューロモデュレーションとは?東海大学脳神経外科教授 松前光紀先生第2回
当院は、無床診療所でありますため、
脳神経外科領域として、外科的(手術)な
治療を行う施設ではありません。
主たる行為は、診断、経過観察となります。
そのため、しっかりとした外科的な加療を行う施設と
密接な関係があるということは、当院の診療を継続する上で
おおきな前提となってきます。
私自身は、脳神経外科医として、どの大学にも属さず、
土地勘もなく、実績もないため、表面上は、その点に関しましては、
厳しい状況のように感じられるかもしれませんが、
実はご協力いただいている病院に
非常に恵まれています。
当院は地理的に2つの大学病院に挟まれたような
位置にあります。
大学病院以外にも多くの病院に支えられていますが、
大学病院に限っていいますと。
以前 チャンネルSにご出演いただいた、
隈部俊宏教授が率いられる
北里大学脳神経外科。
そして、今回ご出演いただくのは、
東海大学付属病院脳神経外科
松前光紀教授。
実は、おふたりとも僭越ながら、ご縁があり、
隈部教授には、私の宮城こども病院勤務時代に
非常にお世話になっており、
松前教授は、
私の研修病院(国立国際医療センター、現国立国際医療研究センター)
で研修された先輩となります。
そのようなご縁もあり、
現実的に、おかげさまで、
とても安定した診療が当院で可能となっております。
今回は、その
松前光紀教授に、当院まで、来院いただき
チャンネルSにてご講演いただきました。
ご演題は、
「痛みとふるえの治療、薬物療法と手術の組み合わせ。」
です。
東海大学脳神経外科の紹介も内容の中でされております。
当院通院されている患者さんのなかで、
東海大学脳神経外科へ定期的に受診されている
方は、特にご参考になるかとおもいますので、
是非視聴されてください。
第1回は、こちらより。
本ビデオ講座を視聴していだだくことで、ご理解頂ける内容な下記となります。少しでも、能動的な作業が加わるとより理解が深まります。下記の質問の回答あるいは、本ビデオ講座を視聴後の感想をコメント欄へ書き込んでいただけますと幸いです。
- ニューロモデュレーションとは?
- 脳深部刺激法、脊髄刺激法では何による刺激を行うか?
- どのような疾患の患者さんが、上記の手術の適応となるか?
- これにより、スライドの患者さんの右手の震えがどのようになったか?
- 治療の中での、この手術の位置づけとは?
- パーキンソン病の患者さんの病気の進行の流れとは?
- この手術を担う東海大学医師チームの紹介。
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
電気刺激による治療で手の震えが改善するという事が良くわかりました。患者様の生活改善、ストレス軽減になると思います。今後より発展する事を期待します。
さとも様 ありがとうございます。いろんな選択肢があれば良いと思います。
パーキンソンの治療ではまず服薬がよく効くのですね。脳深部刺激法が薬の効きの底上げも効きすぎ抑制も効果を高める事もするなんてすごいですね。人間が電気信号で動いているのがよく分かります。「ロボトミー」という言葉が浮かんできました。
もっと研究などが進んで認知症などに、ペースメーカーのように手軽に(?)付けられるといいと思います。
ぽんちゃん様 ありがとうございます。基本的に手術はどのような状況でも苦肉の策、最終手段、できればしないほうがよい。という位置づけでやはりそのような病気にならないような生活習慣、体との向き合い方がまずありきですね。
私自身、そして私の周りの人が脳神経外科を受診することが今までなかったので、脳神経外科の手術といえば、脳の構造を変える手術というイメージを持っていました。
今回、薬物療法と併用した電気刺激療法(ニューロモデュレーション)のお話をお聞きして、様々なアプローチがあることがわかり、医学の研究、進歩に関心致しました。
しかし1番は、手術が必要とならないような体でいるために、個々人が生活習慣を見直すなどの努力をすること。その必要性もとても感じました。