最先端の脳神経外科手術が証明する脳の高度な機能分化 北里大学脳神経外科主任教授隈部俊宏先生「脳腫瘍市民公開講座」第3回
注意:今回の講演ビデオには、実際の手術映像も含まれているため、
苦手な方は、音声だけで聴いていただけますと幸いです。
こんにちは、相武台脳神経外科です。
チャンネルSの番外編市民公開講座としまして、
脳腫瘍に関して、(手術療法にポイントをおいて)
北里大学脳神経外科主任教授 隈部俊宏先生に
前回に引き続き、ご講演いただきます。
今回は、ほぼ大学病院でしか行うことのできない、
とても、高度な技術が紹介されます。
そのことにより、脳の機能が細かく分かれていることが、
実際に証明されております。
ご講演第3回目、どうぞ、よろしくお願いいたします。
以下 初回時の 脳腫瘍講座紹介の文章です。
一般の方々が、
脳神経外科と関わる場合、
多くは、頭部外傷や
脳血管障害といって脳梗塞や脳出血に
関する場合だと思います。
ただ、
脳神経外科医の立場からお話させて頂きますと、
一般の方からは、
縁が薄いであろう脳腫瘍の治療に関しましても、
脳神経外科医が取り組んで日夜進歩させようと
努力している非常に重要な分野なのです。
普段の生活では、あまり関わる事がないですし、
もちろん関わらない方がよいのではありますが、
万が一、患者さんが、脳腫瘍を患ってしまった場合、
どうにか満足のいく毎日を送っていただきたいと、
日々、陰ながら、文字通り命を削って、
血のにじむような努力を重ねているのが、
脳腫瘍に関わる脳神経外科医です。
病気が手術で治る、治らないとの、
二元論的な簡単な話ではなく、
(流行している人気のドラマのような
軽薄な世界ではなく、)
その現場には、
生命の神秘には、
遠く力が及ばないながら、
なんとか、
運命にあらがおうとする、
生身の人間である、
患者さんと脳神経外科医との、
とてつもない壮絶なドラマが、実は、
繰り広げられているのです。
もちろん、そのようなドラマは、
一般の方は、
ほとんど、話としても触れる事はないでしょう。
ただ、そのような、厳しい世界の上に、
我々、人類の安全領域が少しずつ、
歴史を重ねるにつれ、
広がってきている事も事実です。
少し、難しい言葉や、
生々しい手術映像などもありますが、
是非何かの折に、ご興味のある方は、
ご視聴頂き、単純に軽い気持ちで
このような世界もあるのかと
感じていただけましたら幸いです。
以上引用
第3回脳腫瘍市民公開講座の内容
- 脳幹部の機能とは?
- 大脳の機能とは?
- 小脳の機能とは?
- 運動感覚野のホムンクルスを証明した人物とは?
- 15歳女性の運動野良性腫瘍の手術後、腫瘍のあった場所はどのようになったか?
- 脳の運動野表面を電気刺激するとおきることとは?
- 脳神経外科術中に使用されるナビゲーションシステムとは?
- 運動野周辺の手術をする際に、術後運動障害を起こさないために、なされているテクニックとは?
- 脳のなかで言語機能を司る部分とは?
- その機能を術中確認するために、可能な最先端の技術とは?
- 覚醒下手術により分かることとは?
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
脳の機能が細かくわかれている事がよく解る動画でした。
症状や訴えを細かく聞き出す事が重要だと思いました。
しげとも様 ありがとうございます。人間の機能のほとんどは、まだ解明されていないことはすごく神秘的です。そのため、私達も患者さんの状態を決めつけずよくお話を聞くことが大切ですね。しげともさん大切なコメントありがとうございます。