「人生の目的。」のみに囚われてしまう痛々しい勘違い。
何のために生きていますか?
また、面倒くさい質問してくるな。
と 思われているかもしれません。
実際には、即答できる方の方が少ないと思います。
しかし、現実的に、答えられない人に限って、
なにかの目的へ無意識に向かっている
人生の時間となってしまっている方が
多い気がします。
借金を返すため、親のため、子供のため、会社を倒産させないため、
仕事のため、理念を世に広めるため、食べるため、異性にもてるため、
知名度を上げるため、病気を克服するため、学校を建てるため、国際協力をするため、
平和を守るため、、、etc。
人生はなにか、
目的や使命のためにあるのでしょうか?
結論はでなくても、
少なくとも、ご自分自身は、
心の底からそれを望んでいるでしょうか?
今回、私は、
6月20日に「臨時休診」をいただき、
年に数回通っている、
那智勝浦を訪れました。
宿では、海の音をきき、
川のせせらぎを聴きながら
清流古座川河川敷にて座禅を行い、
そして、神社巡りを行っておりました。
年始の時点で、休診の予告は行っておりましたが、
土曜日しか来院できない患者さんも多く、
また、それだけではなく
大変多くの関係者の方に
ご迷惑をおかけするのは承知で、
あえて休診日とさせていただきました。
それは、なぜか?
私は、成し遂げる仕事の成果、結果という
自分の目的以上に
大切にしていることがあるからです。
それは、自分自身のあり方、状態です。
今の世の中、学校から会社、スポーツにいたるまで、
目的思考が、その存在すら分からなくなるほど、
思考の基盤となっています。
学校での成績、会社のノルマ、
スポーツでの勝敗、
結果が目的となっている事を
忘れてしまうほど、
そのような思考回路が、
私達の思考に
浸透されてしまっています。
意識されていない方も、
無意識のうちに
何か目的のために生きているという人が
ほとんどでは、ないでしょうか?
目的が、資産家になる。という目的なら、
例えば資産家になることができたらあなたは、
満足でしょうか?
資産家になるという目的を達成された後
お金を守るために、疑心暗鬼になり、
いろんな人の思惑を考え、
資産を失うことを
不安におびえる日々に
なっている資産家もいますが、
あなたは、そのような状態で満足するでしょうか?
もし、満足しないのであれば、
あなたが本当に望むものは
何だったのでしょうか?
スポーツドクター辻秀一さんの著書
「禅脳思考」P211より
全米大学バスケットボールの名将として知られた
故ジョンウッデン氏の言葉を引用させてください。
「成功とは、お金や業績ではない。
自分がベストを尽くした時に
得られる満足感のことだ。」
結局人間が、
求めている物は、
なにかの形ある結果ではなく、
心の快適な状態、
満足感を得ている状態ではないでしょうか?
今の世の中において、
自分が人生においてどうしたいのか、
意識しなければ、
知らず知らずのうちに
なにかの目的のために
実は、生かされてしまっています。
そのことは、皆さんの本意でしょうか?
自分自身が本当に大切にしたいことなのに、
大切にできていない現実。
そして、
それに気がついていない現実。
大切なことは、
何も難しいことではありません。
ただ、思い出して、
大切にすればよいだけなのです。
目的重視の人生では、
結果が出るまで、
時間がかかりますが、
心の状態を重視する人生では、
大切にしたい心の状態を思い出し、
意識し、大切にするだけで、
その状態の方向へ向かいます。
「結果思考から、
あり方、質を大切にする生き方へ。」
当院が、開院当初より、お伝えし続けていることそれは、
「体との向き合い方。」つまり自分自身のあり方。
「あり方」を声高に叫んでいるのです。
それは、実は、治療していないようで、
一番根本的に
結果としての病気克服、
健康獲得へとつながることを
私自身が実感しているからです。
今回も最後までお付き合いいただき大変ありがとうございました。
(早朝の瀧原宮)
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
那智の滝は本当に神々しく、パワーを感じます。またそこに至るまでの海岸、清流、深緑全てエネルギーにみちあふれ、また癒されます。いつかまた行きたいでは駄目なのですね、本来なら時間を作り出し行くべきなのですね…
しげとも様 ありがとうございます。いろいろタイミングはありますのでなにかきっかけがあるといいですね。また遠くまで行かなくても、身近にも感動はいろいろあると思います。
「成功とはお金や業績ではない。自分がベストを尽くした時に得られる満足感のことだ。」
ちょうど1年前、高校球児だった息子は打撃不振・絶不調。
夏の大会に入っても打てない試合が続き、つなぎを期待されるような打順へ。
それでも横浜高校のピッチャーを想定し、自分のチームの2年生ピッチャーにマウンドより前から投げてもらいバント練習をしていたようです。
その甲斐あって?3つのバントを決めましたが、味方の突然のケガでの守備位置の変更等、アクシデントもあり、コールド負けでした。
もちろん負けた悔しさ、打てなかった悔しさはあったと思いますが、その時自分が置かれた状況で、最後まで諦めずにベストを尽くしていた時は、幸福感もあったのではないか?と見ていて感じました。
私は目的思考・結果思考では、しっくりこない感じはあるのですが、そこから抜け出せないでいます。
私にとって心と体の快適な状態・満足感を得ている状態とはどんな状態なのか。発掘して行きたいです。
森林浴様 ありがとうございます。非常に具体的でありありと内容を理解することができました。感謝です。
高校生のときの陸上の大会で、目標タイムは達成出来たのに、怒られたことがあった。あの走りで満足なのか?と。
目標のみが達成出来ても、自分が満足しなくては、次には進めないということを身を持って経験したことだった。
これからも前進んでいくために、心が充足した状態にしていきたい。
スマイル様 ありがとうございます。すごい経験ですね。
よく人の役に立つ仕事をしたい、何か人のためになることをしたい・・・という人はたくさんいます。
その事自体はとても素晴らしいですが、自分自身の心の状態は?
満たされている状態か?
自分自身もそれを考えたとき、どうなのだろうかと思いました。
そしてもしも、目的を達成してそれで終わり、あるいはしばらく放心状態、または燃え尽き症候群などという状態に陥るという事を繰り返していると、間違いなく心身の健康を損なっていく事になるのではと思いました。
目的を持つ事は良い事ですし、結果を出す事を必要とされることもありますが、常に「自分自身が本当に大切なもの」を忘れないようにしたいと思います。
こかげ様 ありがとうございます、自分が本当に大切にしているものを見失わないようにしたいです。
結局人間が求めている物は、なにかの形ある結果ではなく、心の快適な状態、満足感を得ている状態と書かれていましたが、その通りだと思いました。自分の心が満足感を得ているとどんな状況でも幸せを感じられると思いました。目的にとらわれず、自分の心大切にしていきたいと思いました。
目的を達成したしたにも関わらず、満足感を得られなかったとしたら、
それは真の目的ではなかったのかもしれません。
そんな時はいくらでも変更すれば良いのではないかと思いますが、
結局、目的は達成する事よりもプロセスの方が重要なのではないでしょうか。
苦労すればしただけの、心の充実感を得ることが出来るのだと思います。
生きていくためには、明確な目的を持っていないといけないのかな、と思ったりもしますが、今の自分にははっきりした目的がないように思い、これではいけない、と思っていました。
目的やそれを達成した結果が大切なのではなく、心の快適な状態だったり、満足感を得ている状態が大切なのだと知り、無理やり目的を作るのではなく、自分の心が満足するように毎日を過ごしていくことを大切にしていきたいと思いました。