令和元年幕開けに考えたこと。福沢諭吉の世界観。「自分を犠牲にする社会の危険性」
こんばんは、相武台脳神経外科 加藤貴弘です。
今年の GWはとても長かったですが、普段の業務から離れて
元号が変わったこともあり、
多くのことを考える機会となりました。
開業して、
8年結局僕は、どの方向に向かっているのだろうと
目を閉じて、考えてみました。
大きな方向性は、
自分の成長の方向、
その方向 を 加速させるのが、
組織づくり という ことを無意識に感じていて、
結局してきたことを考えれば、患者さんも含めた
広い意味での組織づくり という 方向性を深めている道だと 感じました。
その 組織づくりで、現在 自分の感覚とよく合うのが
「ティール組織」という考え方で、
それを具体化しようというのが
「訪問看護プロジェクト」という形で
実際に産声をあげつつあります。
結局人類の歴史も組織づくりの歴史という味方もできるかもしれません。
過去の日本の偉人で、
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。」と言う言葉をのこした福沢諭吉
さらに、下のような言葉をのこしています。
「立国は私なり、公に非ざるなり」
この、
100年以上前の方の言葉に、ティール組織の真髄があると僕は理解しました。
立国:素晴らしい国をつくる(ティール組織をつくる)には、
公(全体主義)をつくろうとするのではなく、
それぞれ、の「私」を磨く、
日本人が慣れ親しんだものであれば、
禅的なもの、仏教的(仏教の本質、現代の坊さんや寺ののようなものではなく)なものそれぞれ、
内的なものを磨くことが、 立国、ティール組織に繋がるといっているように僕は感じました。
今、世界では、ティール組織なるものの研究が進められていますが、
日本では、明治維新の時代に、その真髄に気が付いていた、偉人がいたということでしょうか。
実際は、
真の武士道とは、
お家のために切腹するのではなく、
自分の魂のために、切腹したのかもしれません。
これは、捉えようによってはとても危うい。
何もわからない多くの人間は、
その「美談」を 家のため、国のために命を投げ出した素晴らしい人との物語が語り継がれ、
それが助長され、社会全体が全体主義に傾く危険性を孕んでいます。
太平洋戦争の特攻隊然りです。
実際に全体主義に傾き、
悲惨な戦争に 行かざるを得なかった日本人の全体主義的な欠点というべき、性質は、
歴史から学ばなくてはいけないのではないかと強く思います。
言葉としては、
「ボランティア」、「自分を犠牲にして」という言葉はとても危ういです。
自分の魂を 磨く目的を「自覚」しながらの ボランティアは尊いものですが、
単純な自分を 犠牲にしての ボランティアは 相手に負担になるし
関係性が 非常に 依存的なもので、腐臭を放つエネルギーとなります。
新しい時代の幕開けに、自分自身が、どこに向かっているのか、
やはり 「私」を磨く、
自分自身の声を聴き続ける
体の声を聴き続ける
その方向性の 本当の意味での大切さを、
明治の偉人から 再確認させていただきました。
一番大切なことでありながら、
一番ないがしろにされやすいことなので
絶えず、意識していきたいです。
明日の診療からまた、この
「体の声を聴き続ける、そうすれば健康への道が拓ける。」という
メッセージを 自分自身も含めて、当院と関わっていただく方々にお伝えすることを
実践し続けます。
今後ともよろしくお願いいたします。
令和元年 5月8日 加藤貴弘
治療範囲 | 保険点数 | 自己負担割合 3割 | 自己負担割合 1割 |
身体の深部にある臓器 | 9,000点 | 27,000円 | 9,000円 |
身体の表面に近い臓器 | 6,000点 | 18,000円 | 6,000円 |
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