七夕

こんにちは、今日は七夕です。
相武台では、夕方になり、すこし雨があがってきました。
どこか、しっとりとお願いごとをする感じで、
七夕の日は、毎年楽しみです。
風鈴、すだれ、浴衣の女性も、ちらほら、
街でみられるようになりました。

七夕の時だけでなく、
日本人は昔から暑さ対策で、様々な工夫をされてきました。
今年の夏は、安易に、電気に頼るだけでなく、
日本人の古来からの、工夫を見直してみる事も、
良いかもしれません。
なにより、工夫や手間には、「愛」がこもっていますので、、

ちなみに、
私は、今年は診察時の部屋履きに、
足裏が気持ちよくて、涼しい
わら草履を、試してみたいです。

さて、当院では、以前にもご紹介しましたが、
朝のミーティング時に、
2分ほどで、各自が勉強した事を、発表し、
職員みんなで、シェアするという、勉強方法を行っております。

そこで、
「コーチング」といって、
カウンセリングの方法を勉強してきた
職員の発表がありました。

その職員曰く、
「クライアント(お客さん、患者さん)の話を、
しっかり聴いてあげましょう。
聴くとは、文字にあるように、
耳と、目と心をつかって話を聴いてあげることです。」

漠然と、なるほどと思ってしまいましたが、
その後も、その職員から
聴く事に関して説明が続きました。
しかし、なかなかはっきりイメージがわきません。
後の事が理解できない場合、
はじめの段階でうまく理解ができていない可能性があります。

私は、勉強した情報を、
当院の方向性に照らし合わせます。

当院の方向性、
「体の声を聴き続ける。そうすれば健康への道が拓ける。」

私は、その職員に問いました。

「体の声を聴く。この時も、漢字は「聴く」ですが、
体の声も、目、耳、心、を使って聴くのですか?」
その職員は「そうです。」と答えました。

「では、患者さんに、
「目を閉じて、ゆびもみ、や肩まわしをするといいですよ。」と説明していますが、
この説明は、間違っているのでしょうか?
目をあけてしていただいたほうが体の声は聴けますか?」
この質問に、その職員は、つまってしまいました。

うまく、理論が回らない、
その時は、なにか根本的に勘違いしている可能性を考えます。

具体的な事例で考えてみます。

以前に荒れた中学校をたて直した
大塚貢先生(今後チャンネルSご出演予定)
から伺ったお話ですが、大塚先生が赴任された当初、
教室の中を、バイクで走ったり、いじめがあったり、
生徒が近所へ空き巣に入ったり、校内は荒れに荒れていました。
そこまで混乱していた場合に、目、耳、心を使って、
生徒の話を聴くと、
実は大塚先生ご自身が混乱してしまって、
物事がうまくいかなかったかもしれません。
(実際の顛末は、今後チャンネルSで公開いたします。)

また、
ものすごい亭主関白の方がいるとします。
厳しい旦那さんです。
奥さんが、皆さんのコーチングのクライアントで、やってきました。
旦那さんが理不尽に厳しいという話を延々にされます。
その話の、流れでいくと
結局、奥さんは、離婚する決断をするかもしれません。
奥さんの決断では、それが正しいかもしれません。
ただ、根本的に現状認識がまちがっているとしたら、、、
その奥さんの決断は、後悔を招く可能性があります。

長年の関係性のなかで、
表面上は献身的な妻の役割を果たしているものの、
無意識のうちに旦那さんへの心を、閉ざしてしまっているかもしれません。
その心の断絶からくる不足感に、旦那さんは苛まされ、
また逆に奥さんへ強くあたってしまう、
そのような、悪循環の現状があるかもしれません。
目で見ると、耳で聞くとどうしても表面的な現状認識に、なりかねません。

染織家で人間国宝の志村ふくみさんは、
戦後、世間の目が非常に厳しい時代、
染色に対しての情熱が押さえきれず、
自分の産んだ幼い子供たちの育児を放棄し
染織の道へ進む決断をしました。

その決断する前、皆さんのコーチングを受けに
志村さんが、来られた場合を想像してみてください。

目と耳と心で聴く、コーチングでは良い悪いの判断はしない事が
原則だとしても、小さな幼子の境遇を聴いて心で感じた場合
どのような、反応を皆さんはするでしょうか?
明らかな、アドバイスをしないまでも、
皆さんの心の反応を隠すことはできません。

仏教の教えを開いたブッタは、
若いころ、
自分の奥さんとの間に子供ができた事実を知ると
子供に、障碍(ラーフラ、障害を意味する。)と名付けました。
「これから、家出をして、両親、妻子供、国民を捨てて、
王子の私が、修行の道に入るべきなのかどうか?」
もし、ブッタが、皆さんに相談にきた場合、
ブッタの話を、目と耳と心で話を聴きますか?
そうすると皆さんは、
その理不尽なブッタへの感情を隠すことはできないでしょう。
表面的な事を見て、表面的なことを聞き、
それを心で感じることは、現状認識を本質的なところにおいて
狂わせます。

子供が引きこもりや、あるいは家庭内暴力で悩む、
両親に関しても然りです。

人の話を聴くときには、
目と耳と心で聴きましょう。
(十四の心とも言われます。
つまり、
受容する心
共感する心
好意的な心
興味を示す心
肯定する心
優しい心
理解する心
ゆったりした心
誠実な心
先入観のない心
明るい心
公平な心
信頼の心
感謝の心)

といってその方法で、
人の話を聴くとうまくいかない。
では、どこが間違っているのでしょうか?

実は、「聴く。」言葉の捉え方が、
そもそも違うのではないでしょうか?

これは、私個人的な予想ですが、
古来日本人が「聴く。」という言葉に託した真意。

それは、
目、耳、心を 「閉じて」 聴くということでは、ないでしょうか?

実はこれは、非常に難しい実践です。
ただ、結論として私はこのように考えます。
この事実に気づかされた時、聴くことの本当の奥深さに驚愕しました。
まだまだ、道半ばです。

今後これを実証するようなエピソードがあれば、
少しずつ、皆さんに公開させていただきます。

今日は、禅問答の様なお話にお付き合いいただき本当にありがとうございました。

名言メモ フィラーレ 成瀬雅子さんより
I shut my eyes in order to see./ Paul Gauguin (私は、見るために目を閉じるのです。/ポール・ゴーギャン)

 

 

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