ハイパーサーミアとは「温熱療法」のことを指します。複数回使用しても体への負担は少なく、効率的な治療を行うことができます。痛みの緩和、食欲増進、体力の回復、よく眠れるなどの効果を期待できます。 ハイパーサーミア治療には40分〜1時間ほどかかり、汗を多くかきますので治療の前後で水分補給を心掛けましょう。治療中は音楽を聴いたり、リラックスした状態で治療を受けられるのも特徴です。
5つの特徴
ハイパーサーミア “hyperthermia”とは温熱療法のことです。狭い意味では癌に対する温熱療法をさしています。通常は40~45℃程度の温度を使った治療を意味していますが、広義的には最近開発されたラジオ波(RF波)やマイクロ波を使ったより高い温度(70℃~)での治療も含まれています。癌治療以外でも前立腺肥大症のような良性疾患の一部でも有効です。
また、近年の研究ではハイパーサーミアにより免疫力がアップしたり、運動能力がアップしたりすることがわかっています。
理論上はあらゆる癌に有効ですが、実際には温めやすいもの・温めにくいもの様々です。また、施行病院によって様々ながんに対する治療の得手・不得手もあります。
これらのことを踏まえて上で、無作為試験で有効性を示されている疾患として、再発乳癌・メラノーマ(悪性黒色腫)・子宮頸癌・直腸癌・膀胱癌・頸部リンパ節転移などがあげられます。これら以外でも脳腫瘍・肺癌・食道癌・肝臓癌・膵臓癌など殆どの癌で、有効であった患者さんが多数報告されています。(白血病・リンパ腫など血液のがんはあまり報告がされていません)
今のところ、がんに対して“必ず十分な加温ができる”装置は開発されておらず、ハイパーサーミアだけでがんが根治できるのは稀と考えられています。一般的には放射線治療や抗癌剤治療と組み合わせるのが一般的です。十分な加温ができる装置を開発するべく、本学会には医師・技師をはじめとする医療関係者だけでなく、工学の専門家や機器メーカーも入会され、よりよい癌治療ができるよう努力しています。
有効性が示されている再発乳癌や頸部リンパ節転移以外の転移がんや再発がんでも、効果的なことが多々あります。また、現状としてハイパーサーミアを受けられているおおくの方々が転移がんや再発がんとなっています。
現在保険適応のあるハイパーサーミアはラジオ波あるいはマイクロ波をつかった局所・領域加温のみとなっております。保険点数は一連(8週間、約8回分)で深部加温では9000点(9万円✕3割あるいはⅠ割 が自己負担)、浅部加温では6000点(6万円✕3割あるいはⅠ割 が自己負担)となっております。
1パッチ材 イクセロンパッチ、リバスタッチなど
2(病状が高度に進行した場合) アリセプト10mg
3さらに メマリー追加