3年5か月相武台脳神経外科勤務を振り返って

私が当院に勤務しようとしたのは患者として受診したのがきっかけでした。

家事、育児、学校役員、仕事、仕事の転職先検討中と多忙な日々の中で手

のしびれを感じて受診しました。そして検査の前に指もみ肩回しの指導を

受けました。自分の為に使う時間は久し振りだと感じました。

その後検査を受け、診察室で結果を聞くことになったのですが、先生から

まず声をかけられたのが「とても頑張ってらっしゃるのですね」の言葉で

した。びっくりしたのと同時に自分がどんなに自分の体を酷使していたか

気が付くきっかけとなりました。診断はストレートネックで体の声を聴く

こと、体をゆるめることの大切さを教えていただきました。

その頃、仕事で整形にかかわっていたので、なかなか症状が改善しにくい

事や、悪化させると日常生活に影響が出る事を知っていたので先生の教え

通り実行しました。すると症状は改善したので驚いたのが素直な気持ちで

した。先生の教えを実行したのは体にとって悪いことではないし、他の方法

でもあまり改善しないので試してみようという感覚で始めたからでした。

丁度転職先を検討していた事もあり、ホームページで調べてみたとき、今

まで患者様と接していて、病状が深刻な状況な時、良い経過をたどる人と

予想より悪い経過をたどる人の差は自律神経が関わっていたのではないか

と感じました。もっと自律神経を整えることについて深く知りたいと感じ、

就職することにしました。

就職して感じたことは、受診する方たちはやはり体の声を聴いていない方

ばかりでした。皆さん何らかの理由で頑張ってしまっていて、自分の体を

いたわる事を忘れてしまっていると感じました。

先生の指導や、リハスタッフから指もみ、肩回しの指導を受け、自宅でも

実施し、体の声を聴いた患者様たちが、来院して「良くなりました」と

報告していただけるととても嬉しくなりました。逆になかなか改善しない

患者様にはどのように伝えれば正しく伝わるのか考えながら接してきました。

中には、前回と比べ改善しているのにそのことに気が付いていない方もいる

のでその時には良くなっている点を伝えるようにしていました。

始めにお伝えした通り、私は最初患者として来院したので自分自身も患者様の

姿から自分自身が重なり、「私も最近体をいたわってなかったな・・・」日々

自問自答していたように思います。ある時体調を崩して、改めて自分が体の声を聴き逃していたと感じたとき、先生から高濃度ビタミン点滴を勧められすることになりました。

その結果、気が付いたことは慢性的な症状、状態はいつの間にかそれが普通に

なってしまい、体の異変だと気が付けないということです。高濃度ビタミン点滴

を受けた翌朝、いつも朝起きるとすぐお通じがあるのにありませんでした。その後ありましたが、その時気が付いた事は、私は今まですぐにお通じが出るので

快調だと思っていたのは勘違いで、とても腸が過敏な状態だという事でした。

体が声をあげていても感じ取れない自分がいる事に気が付く大きな学びでした。

その後他にも陶板浴も取り入れ、体の芯から温める事がとても重要なことも体感しました。お恥ずかしい話ですが、陶板浴した時も、ある病状で手術を近医

で勧められたので先生に伝えて勧められたのが切っ掛けでした。陶板浴、高濃度ビタミン点滴、病状の専門医に手術以外の方法での治癒するための方法を指導され、手術は回避できました。

患者様が受ける治療を実際に体験することで、具体的に説明が出来る事や、より良い方法で提供できる環境を整えるにはどうすれば良いかも具体的に発案出来とても良かったです。

日々このように患者様と、自分自身の体の声を聴き続けていくうちに心の声も

とても大切ではないかと感じました。そこでメンタルケアについて学びたいと考え、先生に相談して、通信教育を支援していただくことになりました。

まずテキストを見て目に飛び込んできた言葉は「人は自分を理解した深さ

までしか相手を理解することが出来ない」でした。やはり自分自身を追及

する必要がある事を再認識しました。そして全ての事は自分自身の思考の

結果であるという事も学びました。

人は生きていると感情→思考→言葉→行動→結果を繰り返しています。

ところが意外と色んな環境の影響を受け自分の感情を無視している事が多々

あるのです。その結果、自分が想定している結果とズレが生じ、上手くいかず

ストレスを感じてしまうそうです。上手くいかない時には自分の本音を見失ってしまった状態ということになります。本音の感情は自己防衛、あるいは周囲の人の為など無意識に奥にしまい込んでしまい、いつしか自分自身も忘れてしまう事も意外と多くあるように思います。ストレスを感じる時は特に普段以上に自分の本音を探し出す作業がとても大切だと言うことを学びました。

つまりストレスをなくそうという方向に向かいがちですが、ストレスは反応なので自然に起きることなのでそこにアプローチするより、自分の本音(心)に目を向け対応することが根本的な解決方法となるそうです。

自分に対する自己評価と他者の評価にズレが生じるとストレスを感じます。

人には認めてもらいたいという承認欲求が基本的な欲求としてあるからです。

人は人に必要とされることで幸せを感じます。

人からの評価が低いと感じる時は、時には他人に向けて不満をぶつけてしまうかもしれませんが、自分自身を見つめ直すと言う事が大切だということです。

それは自分を責めることとは違い、等身大の自分を受け入れてあげるという

ことです。ありのままの自分を受け入れる事は意外と難しいかもしれませんが

それが出来れば生きやすくなると思います。怒りの感情は寂しさやわかって欲しい感情から発生するそうです。素直に伝えてみませんか?更にひとつ付け加えると評価は行動に対してで自分自身ではないということが多いという事に気が付くと少し楽になるかもしれません。メンタルケアを学んで、ぜひ体の声といっしょに心の声も聴いて欲しいと思いました。

今年はらせん流RUNの小松美冬さんを講師に招いた講習会に参加させていただく機会を与えて頂き参加しました。

快をナビに動いて体の歪みを整える方法を学びました。

体を叡智に任せて体が動きたい方、楽な方に動かす。動きはとにかくゆっくりと

特に戻すときゆっくりとすることを学びました。

指導を受けて立つと背筋が自然と伸びて、足の裏全体で畳を踏みしめている感じがしました。痛い方ではなく、楽な方、快の方を選択して動かすことで、最初に辛いと感じた方も楽に伸びる。講師の先生は「本当に不思議なんだけどどっちに動かしたい?て聴いて動かして楽な方に動かしているうちにダメな方が伸びる。辛いことをすれば良くなると思ってる人が多いけど、楽な方を伸ばすと自然と伸びるのにね。」とニコニコしながら教えてくれました。「ちゃんと自分を愛してあげてね」と何度も伝えてくれました。体はいつも休まず動いてくれている。

確かに疲れていても「お疲れさま、ありがとう」と言われると、ふと気持ちも、体も軽くなる。だから自分の体にも感謝の言葉は必要だと感じました。

体はいつでも働いてくれて病気になる前に痛みや何かしらの症状で教えてくれています。なのに「もうなんでこんなに痛いの!なんで私だけ」と文句ばかり

言ってないでしょうか?それは一生懸命働いている人にもっと働けと鞭を打つような状況で、最近私は捉え方が変わりどこか痛いときには体が本音を話してくれたと考え「ごめんね。」と言いながらさすったり、普段やっているセルフケアを普段より時間をかけてやってみたりしています。体は気が付いてケアをすると意外と早く改善してくれるものだと改めて実感しています。

即効性のある方法で痛みや症状に蓋をしてしまうと病気になってしまいますが、そうなる前の状況だと体の自然治癒力が働き改善しやすいからだと思います。たとえ生命に係わる病気になったとしてもその後常に体の声を聴き続けて、セルフケアを継続すれば良い状態を保つことが出来る事は患者様から学びました。

こうして振り返ってみると、本当に学びの多い3年5ヶ月でした。

先生をはじめ、スタッフの方々そして患者様に感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

                      看護師  重松 知美

相武台脳神経外科