「いま、自分は何をしているのか?
自分のしていることは、自分にとって大事なことなのか?
人にとって大事なことなのか?
そして大勢の人にとって大事なことなのか?
国じゅうの人にとって大事なことなのか?
世界の人にとって大事なことなのか?
この自然にとって、あらゆる生き物にとって大事なことなのか?
よく考えなさい。」
(ブッダ手塚治虫 第9巻 P.50より)

こんばんは、

皆さん、先日の大雪は大丈夫だったでしょうか?
関東地方では、何十年ぶりかの大雪ということで、
現実に私自身も、
非常に貴重な体験をさせていただきました。
本日は、その経験を踏まえ感じたことを
シェアさせていただければとおもいます。
もしよろしければお付き合いください。

かねてから私は、
病気の原因としての説明を
次のようにさせて頂いております。

体の声を無視し続けることで、
体からの異常が、脳まで報告されてこない状態に陥り、
知らず知らず、その異常が増大し、
ある日突然、
大きな病気で発症する。

よく、皆さんは、
「身体がだるい。だけど、仕事休めないし。」
「頭痛い。今日は大切な約束があるので、
症状を抑えて、薬飲んで頑張ろう。」
「疲れて、ふらふらする。もう一度、
栄養ドリンク飲んで、気合で元気のつもりでがんばろう。」
こんな、問答を実際よくご自身でされると思います。

たまにであれば致し方ないのですが、
人間の特徴としまして、
感覚を無視し続けると、
脳まで報告が、届きにくくなります。

そのため、
「肩こったことがない!」と、
自慢される方でも実際に
私が、肩を触ると
コチコチ状態のことがよくあります。
麻痺しているのです。

これは、
人生にも、あてはまるなあと最近感じます。

人生は、
次の質問の上では、
あらゆる人において単純で平等です。
つまり、
「次の瞬間、生きるのか?死ぬのか?」

〜〜〜〜〜〜

 

私自身の人生を振り返ってみて、
赤ちゃんの時は、
「生きること」しか選択していなかった。
物心がつき出すと、
自分を押し殺して、
常識的な価値観で生きようと歩み出す。
自分が、
心からしたいことがあっても、
両親が、怒らないことをしよう。
友達に嫌われないようにしよう。
今日は我慢して勉強しよう。
仕事しよう。
このように、
「死んでいる」選択を続けていくと、
だんだん、
自分の本心が、
感じられなくなってくる。

①自分の心身の快とはなにか、
苦とはなにか、
との問いの感覚が鈍ってくる。
そして本当に大切な、

②自分の魂の快とはなにか、
苦とはなにかということも、
もちろん感じなくなる。

その後、
生きる道標を失った私達は、
何を基準に生きるか?

それは、
一般常識であり、法律であり、
様々な宗教の教義など、である。

それらを拠り所とすることで、
自分自身から、少しずつ離れていく。
生きるにつれて死に体になっていく。
これを俗に
「大人になる。」と表現している。

幸せに生きるために、
常識、法律、宗教の教義をつくったのに
それらを守るために、
幸せを犠牲にする。

歴史の中でいつの間にか、本末転倒し、
目的ではなく手段の奴隷と化してくる。

我々のほとんどは、私も含めて
日々、
「生きること」を選択して生きていない。
そして、その歪みが、積み重なり、
様々な、
「不幸」となって
唐突に、自分にふりかかってくる。
先ほどの、
肩こりに気がついていないことのように、
自分が、死に体で、
腐乱しかかっていることすらも
気がついていないのだ。

そして、なかには、
ある時大きな出来事で、
気づかざるを得なくなる人もでてくる。
そして、

「生きよう!」と決心する。

しかし、
そこから、
自分への問いかけが始まる。
生きるって何だったのか?
何十年と、
命を押さえつけて歩んできたため、
全く
「生きるということ」が、
記憶から消えかかっているのだ。
盲目状態と化している。

そこで、
どこからともなく、
貴重なアドバイスを受ける。

気持よく、生きることだよ。

簡単じゃないか!
その人は、
気持ち良い生き方を始める覚悟をもつ。

しかし、それは、非常にむずかしいこと、
なぜなら、現在の生活環境は、
死に体の自分が、長年に渡って
形成した生活環境だからだ。

覚悟した瞬間、
環境の腐乱臭に、圧倒される。

つまり、
その覚悟を試す
「試練」が待ち受けている。

その試練は大きく二つに分けることができる。

①周りの環境、
周囲の人々も含めて、
そして、
あなた自身の潜在意識でさえも、
あなたの変化を嫌う現実を突きつけられる。

潜在意識は自分であれ、
他人であれ
変化を嫌う性質がある。
そこに価値観はない。
三日坊主という言葉が
それを証明している。

②「気持よい状態」は、
成長のたびに変化する。

なぜなら長年に渡り、
押さえつけられているから、
感覚が変容して認識されている。

成長のたびに、
段階的に心身の快楽が魂の快楽へ近づく。

その、
一見何の脈絡もない、
つながりのない、段階的な、
「変化」は、
とても、
生きることへの覚悟を要求する。

①、②の状態に挫けず、
気持ちよさを追求し続けることで、

気持よく生きることに少しずつ近づく。

しかし、現実として、
自分の感覚に正直になればなるほど、
周囲との価値観にズレが生じるため、
自分自身、
あるいは周囲の人間にさえも疑心暗鬼になる。
その過程において、
人間不信になりそうな場合もある。

気持よく生きようと覚悟した瞬間、
それら、
大きな二つの試練がふりかかる現実。

この矛盾をどのように受け止めたらよいのだろうか?
本当にこの、選択は間違ってはいないのか?

そこで、
その迷いを、一掃可能な、
とても、強力な質問がある。

それは、
ゴールあるいは、事実から生まれた質問だ。

つまり、
ゴールとは、
人間は結局 一人では生きられない、
相互依存の状態である事実がある。
その、事実から、ゴールから、
この質問が可能である。

「いや、一人で生きている!」
と威張ってみても、
人間は、命を食べないと生きていられない時点で、
相互依存状態である事実を、
知ることは可能であろう。
であれば、
私はあなた、あなたは私であり、
周囲の幸せが本当の意味の気持ちよさ、
幸せを自分自身にもたらす。

相手の幸せこそが自分の真の幸せ。

人間は、それ以上でも、それ以下でもない。
これは、逃れようもない事実。

そのゴールから思考を開始する。

その質問が、まさに、文頭の質問だ。

「いま、自分は何をしているのか?
自分のしていることは、自分にとって大事なことなのか?
人にとって大事なことなのか?
そして大勢の人にとって大事なことなのか?
国じゅうの人にとって大事なことなのか?
世界の人にとって大事なことなのか?
この自然にとって、あらゆる生き物にとって大事なことなのか?
よく考えなさい。」
(ブッダ手塚治虫 第9巻 P.50より)

〜〜〜

2014年が明けて、約1ヶ月半になりますが、
年明けてから、自分の内面より、
様々な、突き動かされるものがあり、
焦るように睡眠時間も少ない状態が続いていました。

恥ずかしながら、
私自身心身ともに疲弊し、
スタッフにも、
変化を求めすぎて、傷つけてしまったり、
表面的には、
とても見苦しい状態でした。

そして最終的に、
自然の成行きが、
私に答えをくださいました。

今回2月9日の、
海外出張時、
大雪のため、
渡航延期することになったのです。

当日は、
余裕を持って、
朝6時にクリニック(相武台)を出発したにもかかわらず、
成田空港到着が、なんと22時前、、
実に16時間の大旅行を経験し、
おかげさまで、
様々な自分の感情と向き合えることができました。
(通常、2時間ほどで到着します。)

相武台から東京駅へ余裕をもって到着してみると、
大雪のため、
成田エクスプレスの運転見合わせ中の表示。
成田エクスプレス運転再開11時との情報があり、
これは危険だ。思って、
タクシーに飛び乗ってみるも、
途中渋滞に巻き込まれ、動けなくなり、
タクシーから降りることを決断。
重い荷物を担いで、雪の中疾走。
最寄りの、浦安の駅から
ひとまず東京駅に戻ってみると
更に状況は悪化しており、
成田エクスプレス運転再開目処立たず!
とても切ない気持ちになり、
とにかく近くまでと成田線に乗り換えるも、
成田線ストップ。
京急が動き出したとの情報があり、
日暮里駅へ移動(この時点で今回の便はあきらめ)
京急の改札の前で、
1000人以上の乗客が入場制限をうけており、
絶望的な気持ちになりました。
成田線が動き出すかもと、
また再度、我孫子へ移動、我孫子駅では、
成田線が動く気配がなく
挫けそうな気持ちになっていたところへ、
唐突に、
目の前のエスカレーターで
酔っぱらいが転倒、後頭部打撲、出血多し。
(ちなみに、雪とは関係なく。)
酔っぱらいで、たちが悪かったものの、
見過ごすわけにもいかず、
血まみれになりながら、
駅員と処置対応。
(自分は、何をやっているのか?
とても切ない気持ちになりかかる。)

神様も、そろそろ許してくれたのか、
処置が終わった途端、
成田線運転再開!
成田線始発
5時38分発が実際には12時間遅れ19時38分に出発。
途中、雪で落ちてきた枝を除去しつつ進んだため、
なんとか、成田空港に到着したのが、
22時前。

同行予定であった
チャンネルSプロデューサー笠井さんは、
千葉方面から18時頃空港に到着してくれていて
現地行きの代替案を、片っ端から、
空港のスタッフと検討してくれていました。
そして、なんとか、
翌日のキャンセル待ちに、わずかな望みを託し
一晩、
空港の床で一夜をあかしました。
しかし、
翌日も渡航は無理。
泣く泣く断念延期としました。

しかし、
成田空港の床(非常にきれい!)で、
ジャンパーのまま、なにもひかずに横になって
年明けからの
自分の心の「焦り」について考えていたとき、

先程の質問が思い浮かびました。

しっかりと、
本物の人の声を聴くということは、
自分のためでもあるし、他人のためでもあるし、
大勢のためでもあるし、日本の方のためでもあるし、
世界の方のためでもあるし、地球の自然のためでもある。

そして、
この、厳しい経験を、ともにしていただいた、
番組プロデューサー笠井さんからの
心強いあと押しのお言葉、
(笠井さんは、自分のご納得された仕事であれば、
全く見返りをもとめず、
熱く献身的に協力していただけます。
今どき本当に珍しい、テレビマンです。
心から感謝しております。)
さらに、また、
ドタキャンでご迷惑をおかけしてしまった
渡航先のインタビューさせていただける方からの
電話での温かいお言葉をいただき、

ますます、覚悟が固まりました。

自分の魂に正直に生きよう!

おそらく今現在は、
その正直さからは、
程遠いため、
様々な試練があるとは思いますが、

生きるか?死ぬか?と問われた時、

私は、魂のまま生きる。

試練に負けない覚悟を、
今回は身につけることができました。

飛行機も、
向かい風がないと飛び上がることはできません。

向かい風、ありがとうです。

大雪さん、貴重な気付きの機会ありがとう。

でも、今回の経験を活かし、ペースを守って
いつも頑張ってくれているスタッフに感謝し、
来院していただける患者さんに感謝し、
また、日々の診療継続させていただきます。

今回も長い文章お付き合いいただき大変ありがとうございました。

part of plane at non-flying weather

 

 

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